さて、まぁ、こんな事話すんですから。自分の事も話しておかないと説得力はないと思いますので、お付き合いください。
これから話す技術をなんで習得に至ったか、って話ですが。
興味ない方はまぁ、別に飛ばしてもらっていいと思います。
私はADHDです。
具体的に困ってることといえば
字が汚い
整理整頓ができない
早口、早食い、せっかち
落ち着きがない
ケアレスミスが多い
と、いう所でしょうか?
当然その反面、好奇心が強く、凝り性という利点も持っています。
私がADHDに気づいたのは大学の頃、テレビでADHDの特集をやっている時にチェックリストに「全部当てはまってしまった」ことから始まります。
小さい頃から違和感・・・というよりコンプレックスを感じていたがあったので、ひょっとして?というくらいでしたが、いざ大学を卒業すると、それがだんだん洒落にならなくなってきます。
当時の私は知りませんでしたが「好奇心が旺盛でチャレンジ精神が強い」因子に引っ張られ、大学を出てからの私は好きなことをするんだとばかりに就職氷河期の最中、フリーター崩れのままお芝居の稽古やらやりながら、転職を繰り返す、つまり
「転職回数がやたら多い」という発達障害者ならではの
典型的なコースを辿っていました。
ビンボーと挫折を繰り返しながら、一度病院に行ったことはありましたが、田舎の病院では「AHDH?なにそれ?異常なさそう」という回答。
ADHDって都市伝説か恐ろしくアカデミックな話なんではなかろうか?
と当時は思うしかなかったことを覚えています。
だけどのその3年後、やっとこ正社員で働いていた会社で自分のケアレスミスの多さに立場が悪くなり、自分自身でも流石に恐ろしくなって、やっぱり科学的に医者に見てもらおうと考えるようになりました。
当時は会社から相当な圧があり、精神的に病んでいたこともあって、必死だった記憶があります。
大阪で専門医を探して診断してもらってようやく「どうやらADHDらしい」という診断をもらい、その話を会社でしたところ。
やんわり退社勧告される。
まぁ、私としては、自分のケアレスミスの原因がはっきりしてむしろ嬉しかったわけですが。会社からすれば「あいつ頭おかしくなった」程度の話ですよね。
「私ケアレスミスしやすい体質なんです」って言われたら、「だから気を使ってください」って会社に言ってるようなもんですし、利益を追求したい会社からすれば「じゃぁ明日から仕事しないで」って言いたくもなるのもわかる話。
なので、みなさん教訓です。
カミングアウトは気をつけて
最悪破滅へ向かっていきます。
そんなこんなで、また転職するわけですが、その後
「じゃぁどうするの?」ということを私は考えていきます。
当時は『ADHDはこんな症状』って本は多かったですが「ではどうするのか?」について語る書籍はアメリカで出た書籍を翻訳したものや、子供のADHDに対するものがほとんどで、今の自分の実態に合っていると思われるものはほとんどありませんでした。
仕方がないので、転職する前から、そして転職してからも、いろんな本を読んで、自分で試し、自分なりのやり方を編み出していきます。
おかげさまで、結構長い間自分が発達障害であるハンデをさほど気にすることなく生きてこれました。
また、指導するような立場になり。明らかに「この子は発達障害なのでは?」と思う後輩に会う機会が度々ありました。
そう、営業って結構ADHD系の人は集まってきたりするそうです。好奇心やひらめき、非言語コミュニケーション(仕草などで相手の気持ちを察する)能力が実は人並み以上にあるので、それが役に立つそうです。
私はこういう後輩たちの教育を行う立場であったこともあり、独自の理論であれこれ指導、観察をしてきたことも経験の糧になったと思っています。
幸いここ15年くらいでさまざまな本が出るようになりましたし、いいことなのか悪いことなのかわかりませんが「アスペ」「ADHD」などの言葉はネット上でも見ることができるようになりましたので認知(差別かもしれないけど)は進んできているとは思います。
おかげさまで、次についた仕事は周りがいい人たちだった事もあり、「ちょっと変わった普通の人」として長く勤めました。
自分が他の人とズレているので、他人とのコミュケーション能力が発達する人がいるそうですが、私もそういうところがあったと思います。
ただ、細かくは話せませんが、15年も経つと状況が変化してきたので、今実は求職中ですw
今までの経験を踏まえて、石橋は叩いたつもりですが、リスキーなことをやってしまいがちな因子が働いちゃったかなぁ、とも思ったりしますが。
「好きなことをやったらいい」と言ってくれた妻の言葉に甘えて、現在に至ります。
これがいいチャンスになる・・・・・ことを祈っています。
ついでに申し上げると、妻は私のみたところアスペルガー症候群の傾向があります。
現状は漫画家をやってますが、発達障害者によくある「これしか食べていける方法がなかった」形で、漫画が上手いという才能を発現した例のようで、私にしては羨ましい限りですが、プロデビューする前は実家の助けがなければどうなっていたかわからないような人生をを経験していたようです。
「発達障害者は引き合う」というスタンド使いみたいな法則が実はあったりしますがw
その辺では私たちは法則に乗っていますし、今はこのアブノーマルな生き方を許してくれることに感謝していますし、相手として彼女を選んだことは正解だったと思っています。
フツーなら離婚ものですよね。こんなのw
さらについでに身内の話をすると、従兄弟は正式にお医者さんからアスペルガーと診断されています。
アスペルガーやADHDは遺伝するそうですが、どうも私の母方の祖父にその傾向があり、父型にも因子はあるようです。
その従兄弟の叔母さんは「私からの遺伝だ」と言っていましたが。
まぁ、叔父さんと叔母さんが結婚したのも偶然の他に、遺伝子的な何かがあったとみていいと思います。
さらには、父方には社長やら、有名劇団の長やら、ヤ●ザやら、割とフツーじゃない人もポロポロいるので、意外と私は、一族の中では理屈が多いだけの無能者なのかもしれませんw
ですので「身内が変」と言う方は、ちょっと周りを見回してみると面白いと思います。
さて、長くなりましたが、この辺りの土台から私が経験と技を語ると言うことをご理解いただければと、いう土台のお話しでした。
そんなこんなでいよいよ
次回から、細かい方法についてお話ししていきます。お楽しみに。
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